電気工事、エアコン工事で基本となるVVFケーブル。電気工事士を志す学習者が1番始めに触れる電線です。
キホンであるからこそ、そのキャラクターをとらえて使用することが安全な電気工事の実現に繋がります。
そもそもVVFってなに?
電気の初心者の方でも大丈夫。リラックスして楽しんで行ってください。
記事の最後には今日の学びを確認できるクイズがありますよ!
VVFケーブルの正式名称は「600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形」といって、ビニル絶縁(Vinyl)のV・ビニル外装(Vinyl)のV・平形(Flat)のFとそれぞれ英字の頭文字を取ってVVFと呼ばれているんです。カンタンで面白いですね!
現場ではFケーブルと略されることもあります。
電線には許容電流といってその電線に流すことができる最大の数値が決められています。こちらが今日の本題です。
VVFケーブルは3つの直径サイズに分けられ、芯数による許容電流(A/アンペア)は以下の通りです。
1.6mm・・・[2芯-18A] [3芯-15A] [4芯-15A]
2.0mm・・・[2芯-23A] [3芯-20A] [4芯-20A]
2.6mm・・・[2芯-32A] [3芯-27A]
マーカーを引いた1.6mm-3芯と2.0mm-3芯は、主にエアコン工事で使用するVVFケーブルの種類です。
直径によってなぜ許容電流が変わるの?
それは、電線を保護する絶縁体が発熱に耐えられるように絶縁体耐熱温度が決められているからです。
VVFケーブルの絶縁体耐熱温度は60度です(周囲温度40度で計算した場合)。
しかし、周りの温度が高いと熱がこもるため許容電流が低下します。
例えば「夏季の使用や直射日光の有無、屋内あるいは屋外、多数本の結束や配管収納する場合など」といった環境や使い方を充分に確認した上でケーブルを選定する必要があるということです。
したがって、VVFケーブルにおいては上記のような布設状況による許容電流の低下を考慮し、周囲温度50度以下での使用が推奨されています。
最後に「電線の安全な使い方のキーワード」はなにか、クイズで確認しましょう!
ここまで読んでくれたみなさんなら楽勝……?
@楽な施工をしよう
A発熱を考慮しよう
B安い電線を使おう
答えは……
A発熱を考慮しよう
でした!
みなさん、今日はVVFケーブルと少し仲良くなれたのではないでしょうか。
電線が持つ特性を正しく理解して、明日もご安全に!