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新品のエアコンが冷えない…室外機の配管保温材に謎の噛み跡!?
夏も終わりに近付き、残暑が続いています。
40度近い夏のピークに比べればマシになったものの、朝や夕方が涼しいだけに日中の蒸し暑さは堪えますね。
そんな中、「エアコンが冷えない」とのご相談をいただきました。エアコン無しで過ごすにはまだ、つらい時期です……
一軒家の現場に向かうと早速お部屋に案内されました。どうやらお家の方がお仕事をする作業部屋のようです。
エアコンを冷房運転すると、温風だけが出てきます。
これでは仕事になりません!……早急な対処が必要です。
ご覧の通り綺麗なエアコンです。なんと2020年製のほぼ新品。
トラブルが施工方法等に起因するものなのか、製品そのものにあるのか原因を特定する必要があります。
新しいエアコンですから買い替えは避けたいですね。
室外機を見てみましょう。
配管の接続部の保温材にはナゾの養生テープが巻かれています。
そしてお客さまから衝撃の情報が……
お客さまによると、「謎の動物が配管の保温材をかじっているようで、ボロボロになってよく地面に散らばっている」とのこと……
謎の動物の牙が配管まで達したかのような酷い損傷はみられませんでしたが、治まらない霜……ガス漏れの予感がします。
それにしても、なぜ保温材をかじるのでしょうか?
おいしいのでしょうか?それとも歯がかゆいとか……?
ゲージマニホールドを使ってガス漏れ検査を行います。
結果は……
バツグンにガス漏れしています!(泣)
ガス漏れ箇所の特定には検知スプレーを使います。
銅管に液体を吹き付けることでガス漏れをしている箇所から泡が出て、その位置を特定することができます。
室外機の接続部からはガス漏れしていないようです。
応急処置として冷媒ガスの充填を行いました。
最終的にメーカーによる対応が必要となりますが、事前に原因を特定しておくことで処置方法が絞られて効率的に対応を進めることができます。
先ほどまで弱々しかった室外機の音が生き生きと復活し、作業部屋もキンキンに冷えました。
今後は、ガスの抜けるペース等を観察しながら配管の引き直しやメーカーの手配等、お客さまと協力しながら長期的な対応を考えていく必要があります。
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