Part2-「今度はリビングのエアコンから!」高気密の戸建て住宅でエアコン水漏れ
世田谷区の閑静な住宅街に佇むモダンでスタイリッシュな戸建住宅!
建物を引き立たせるPorscheのカイエンが光っています!
こちらの物件は半地下の地上階と2階にリビング、3階の寝室等を中心とした6LDKです!
リビングが2階にあると外からの振動や騒音が軽減されるので、落ち着いた家族の時間を過ごせますね。静かな空間で一緒に映画を観たり作業をしたりなど楽しめそうです。
前回の記事はコチラから↓ ↓ ↓
Part1-「ベッドが濡れて寝れない」高気密の戸建て住宅でエアコン水漏れ
今日は「別のお部屋のエアコンからまたもや水漏れ」とのご相談をいただきお伺いしました。
玄関は半地下でピカピカな石の床が冷たく気持ちいいですが、3階まで通じる階段は木で出来ていてお家にやわらかな雰囲気をもたらし素敵な調和がなされています。
こちらの物件では数年前に弊社で全部屋のエアコン工事をさせていただきました。
家庭用4方向天カセ×3台・マルチルームエアコン×2台が本物件のエアコン設備となっております。
以前にもルームエアコンの水漏れのご相談をいただいたことがあり、逆流防止弁の『おとめちゃん』をドレン管の末端に取り付けしたことで解決しましたが、先日、別のエアコンから再度水漏れ。
前回の記事ではルームエアコン側のドレンホースの経路を変更して気圧環境の変化を図りました。
今回はなんとリビングのルームエアコンから水漏れ……。
ドレン管に詰まりがないことをお客さんと確認します。
エアコンの水漏れは業者の内では夏の風物詩(!?)と言いますが、その原因はドレン管(ホース)の汚れの詰まり、または気圧が原因であることが多いです。
気密性の高い住宅では限られた空気の通り道がエアコンのドレンホースになることがあります。
気圧は高い方から低い方へ流れるので、部屋の気圧が外気より低い時に空気がドレンホースを逆流して排水と一緒に室内へ流れてしまうのです。
気圧の変化が激しい夏場は水漏れのご相談をよくいただきます。
そのような場合、写真のようにドレンの末端に逆流防止弁の「おとめちゃん」を施工することが多いですが、以前に取り付けているのにも関わらず水漏れが頻繁に起きてしまっています……。
前回と同様、勾配には問題ないようです。
前回対応した3階のルームエアコンの水漏れが止まり新たにリビングから水漏れしたということは、ドレンの経路を変えたことで極めて微妙な気圧環境に変化が現れたことが予想できます。
ここでもドレンホースの経路を変更してさらに気圧の変化を誘発させ、水漏れの改善を期待します。
塩ビのりを使って作業を進めます。エアコン屋でも水道屋さんみたいな道具を使うんです!
本物件で使用しているドレンホースは、一般的なドレンホースよりさらに断熱性が優れた「断熱ドレンホース」です。
太くてヘビみたい。見慣れないと思います。隠蔽配管の現場で主に使われます。
通水試験をして水が漏れないことをお客さまとご一緒に確認します。
本物件のドレン管は3階から地上にかけて5台のエアコンの排水が通る長い経路です。
前回の施工から気圧環境が変化したように、今回の対処によって極めて微妙な気圧の環境がさらに変化して、水漏れ症状が改善することを期待します。
ドレンの気圧トラブルは自然を相手とした複雑で地道な闘いです。
今後は最終手段としてドレンルートの新設も視野にいれながらお客さまと一緒に長期的な計画を考えていきます。