「お庭にウッドデッキを作りたい!」うるさらと白くまくんの室外機移設!
夏も終わりに近づき、だいぶ過ごしやすくなってきました。
お庭でアクティブにBBQや花火など家族の時間を楽しむ機会も多いことでしょう。
そんなとき……室外機が邪魔だと感じたことはありませんか?
今日はお庭をお客さん好みにカスタマイズし、スペースを有効活用するための工事を行います!
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『町田の誇り玉川大学近くでうるさらと白くまくんの室外機移設に先立ち調査をしました!』
現場は地下室のある素敵な戸建住宅です。
地下室ってワクワクしますよね。筆者は幼い頃、普段入れない地下室に年末年始の大片付けのときにだけ特別、父に付いて入ることができました。
真っ暗な階段を、父の腰のあたりにつかまって怯えながら降りるんです。でもワクワクしているんですね。
地下室は物置になっていて父がスイッチをカチと鳴らすと、部屋を満たすカビの匂いとあべこべのような青白くまばゆい蛍光灯が光り、古い家具が乱雑に置かれているのが認識できます。
父が子どもの頃に遊んだブリキ人形やメンコなんかを見つけて目を輝かせていると、それに気付いた父が「あげるよ」と呟きます。
ホコリまみれのおもちゃを腕にいっぱい抱えて階段を上がると、母が顔をしかめながら汚れを払ってくれるんですね。……
仕事柄、本当に多くの数の「お家」と関わりますがどれも誰かが戻れない時間を過ごし、記憶に確かに刻まれている重要な場所であることには違いありません。
お家を工事でカスタマイズすることも、家族の歴史のひとつです。
うるさらはそんな地下室から、隠蔽配管で地上に伸びています。白くまくんは2階からの立ち下ろし配管です。
今回のお客さんが室外機移設に至ったのは「ウッドデッキを作りたい」という理由から!
素敵ですね。お子さんもきっと大喜びに違いありません!
建物の横側のスペースに室外機を移動して2台並べて設置することにしました。
「室外機を動かすくらい自分でやる」「ちょっと重いだけでしょ」
それはちょっと危ないかもしれません!……
室外機には柔らかい銅でできた冷媒配管が接続されています。無理に動かすと配管が折れたり、接続部分に傷がついたりして最悪の場合ガス漏れを起こし冷暖房能力を失うことがあります。
ポンプダウンで冷媒ガスを室外機に閉じ込めたのちに接続されている配管・電源線を取り外し移設することで、配管に傷をつけることなく安全に移設をすることができます。
実際にネットの質問サイトなどを覗くと、「除草のために室外機を動かしたらプシューという音がしてエアコンが効かなくなった」などという失敗談が見られます……
某掲示板に「ホースにテープが固く巻いてあって室外機が動かせないのでテープを剥がして動かしてよいか」という投稿がありました。
ホースというのはおそらく冷媒配管のことだと思いますが、先ほど述べたように冷媒配管は銅管で、テープ(化粧テープ)を剥がしてもくねくねと曲げられるものではありません。
化粧テープは保温材を直射日光や雨から保護する役割があるので、剥がしてしまうと保温材が劣化して冷暖房能力に影響を及ぼす可能性があります。
安全に作業を完了させるためにも室外機の移設は専門家にご依頼することをオススメします!
一般的なエアコンの配管は2分・3分の組み合わせですが、6.3kw以上のエアコンの場合、2分・4分配管になることが多いです。
トルクレンチも4分用の大きいものを使います!
うるさらを取り外した裏から、エアコン新設工事のときに出たと思われる保温材やビニールのゴミが……
私たちの現場でのモットーは「来たときよりも美しく」。綺麗に掃除しておきましょう。
室外機を移動したら配管を延長します。
ユニオン継手を使うために銅管のフレア加工を行います。フレア加工を使うのはエアコンに接続する時だけではないんですね。
2分・4分配管用のユニオン継手です。
お庭の地面にブロックが散らばっていました。お子さんが遊んだのでしょう。ウッドデッキが完成したらブロックやおもちゃを失くすこともありません!
狭い場所での作業は設備工の宿命ですね。壁に擦ったりしてだんだん手の皮が厚くなり、ごつごつのカッコいい職人の手になるんです。
配管と電源線の接続をしてうるさらの移設は完了です。
ご希望の位置に移設することができました。
白くまくんの移設作業に入りましょう。
風が強く、日陰になったりならなかったり……
雲で日が隠れたときはラッキーです。
今回は冷媒配管に加えて電源線も延長が必要です。
一度接続を外しているので新設工事と同様、真空引きを行います。
うるさらと白くまくんの2台の室外機移設が完了しました!
これでウッドデッキが作れます!
「お庭をもっと広く使いたい」、「洗濯物が干しにくい」「ベランダにもっと植物を置きたい」など……室外機を動かす場合は安全のために専門家に依頼をして、快適なお庭・ベランダライフを送りましょう!