お客さんがご自身で取り付けたエアコン。ガス漏れの原因は?
前回の記事で防音室のエアコン交換を行った激坂の戸建住宅。なんともう一つのお悩みをご相談いただきました。
この作業車の積荷を見てお察しいただけるかも……。
そう、既存のエアコンの冷えが悪いので冷媒ガスを補充してほしいとのご依頼です。
こちらのお家のエアコンはなんとDIY好きのご主人が自ら取り付けされたとのことです!
お客さんと相談してエアコンの現状や今後どのような対処を行っていくかなどについてヒアリングを進めます。
銅管折れやフレアの歪みなど、施工時に明らかな不良があればすぐさま激しい異常(新品であるにも関わらず冷えないなど)を来すはずですが、お客さんがこのエアコンを取り付けたのは数年前に遡ります。
または製品不良ということも頭によぎりますが、お客さんが取り付けた2台とも同時に不調になったという点では製品による不具合とは考えにくいかなと思います……。
取り付けたご主人に当時の工事状況をお聞き取りして原因を特定した上で対処法を考えていくのがベストですが、本日は不在のため応急処置として冷媒ガスの補充をしてほしいとのことです。
根本的な処置をしないことでガスが再度抜けてしまう可能性が大きいことをお伝えするとお客さんは、将来のエアコンの交換を視野に入れつつ本日は応急処置として冷媒ガスの補充をすることに決められました。
室外機にはR32の冷媒ガスが0.47kg封入されていることが記されています。
こちらはエアコン屋さん専用装備、冷媒用の体重計!
このはかりを使ってボンベの中の冷媒残量を計り、冷媒補充や回収したときの量を把握することができます。
2台目の室外機も作業を進めていきます。
冷媒を補充したことで一時的に冷えるようになるかもしれませんが、今後もどのようなペースでガスが抜けていくかはわかりません……。
設置時から微妙な量が抜け続けて現在に至ったのかもしれませんし、もしかしたらある時お客さんが室外機を移動するなどしてフレア部分から漏れることになったのかもしれません。
お部屋が冷えるようになって喜んでいただけましたが、やはり将来的にはエアコン交換を考えるとのことでした。
酷暑の真夏のエアコントラブルはまさに一大事。「まさか」の不具合を防ぐためにもエアコン工事は専門家に任せることをオススメします。