夏の作業員を震わせる衝撃ツイート『中国製空調服バッテリーが爆発』
梅雨も明けてあっという間に8月になりました。毎日続く酷暑の中での作業はつらいですよね。そんな職人の夏を支える「空調服」、使っていますか?
空調服といえば最近、X(旧Twitter)で話題のツイート……職人にとっての恐怖のツイートを見かけた方がいらっしゃるかもしれません。
それがこちら ↓
https://x.com/yy_sexy420/status/1817851304896836090
「空調服のバッテリーが充電中に爆発し住宅の2階が全焼した」という2024年7月29日のツイートです。
投稿者さんはAmazonで中国製のバッテリーを購入したそうです。空調服を新調して「やっと明日からは快適に仕事が出来る」とわくわくしていた矢先の事故。気の毒な限りです。
空調服に限らず、リチウムイオン電池の発火・爆発事故はニュースなどで目にすることがあると思います。身近な物が火災の原因になるなんてショックですよね……。
リチウムイオン電池の火災件数は、空調服などといった新製品の開発・普及はもちろん、モバイルバッテリーの普及などによって近年にかけて増加傾向にあります。
発火原因には今回のツイートのような製品の欠陥の他に、使用者による明らかな誤使用(分解・衝撃・充電方法誤り等)も含まれています。
[東京消防庁HP]リチウムイオン電池関連火災状況(最近10年間)
まず、購入する際には信頼できるメーカーの製品を選ぶべきです。安全基準を満たした「PSEマーク」表示のある製品を選びましょう。
空調服メーカーは毎夏、モデルチェンジなどして新製品を販売しています。パッケージやウェブサイトの表記をよく確認して、バッテリーや充電器の互換性に注意して購入しましょう。
筆者は、空調服の元祖「株式会社空調服」のバッテリー、ファンを使っています。そのほか、バートルなど、安全性が確保されている国内メーカーの製品を使ったほうがいいと思います……。
リチウムイオン電池による火災は「電気火災」と呼ばれます。火災の際はすぐに119番するとともに消火器による消火活動で被害の拡大を防ぎましょう。
水で消火する方法もありますが、リチウムイオン電池の場合は水が少量だと化学反応により火が広がる可能性があります。水を使う際は、大量の水をかけたり水を溜めたバケツにバッテリーを投入するなどして消火しましょう。
これらの初期消火が推奨されるのは発火が少ない時のみです。火が広がったら直ちに避難してください!
ツイートの投稿者さんは2階全焼のほかにペットが亡くなるなど大変な被害を負ったようです。
今後は消防署や消費者センター、弁護士さんなどと連携して対応を進めるようです。一体、販売メーカーの動きはどうなるのか?密かに見守りたいと思います。
皆さんも空調服やバッテリーの購入時・取り扱い時にはどうかお気をつけて!