水銀灯をLEDに更新して地球と生き物にやさしい生活をスタートしてみませんか?
持ち前の強いパワーで広大な空間を明るく照らすことが出来る水銀灯。
体育館のライトをご想像ください。
スイッチをオンにすると点灯までに時間が掛かり、まばらに点灯し始めるような光景が思い浮かべられるでしょう。それがまさに水銀灯です。
前回の記事では街路灯の水銀灯をLED電球に更新させていただきました。
「街路灯の調査と水銀灯をLEDに更新しました!」URLはこちら!
今日は私たちの身の回りの水銀灯について一緒に考えていきましょう!
水銀灯は『高圧水銀灯』と『低圧水銀灯』に分けられ、一般的に水銀灯と呼ぶときは『高圧水銀灯』を指します。
一般住宅などで使われる蛍光灯は低圧水銀灯の一種です。
また、低圧水銀灯は紫外線による殺菌効果を活用して殺菌灯としても様々な現場で使われています。
一方で水銀灯(高圧水銀灯のこと)は、はじめにも言及した通り、強い光量を活かして主に広い空間の照明に使われます。
蒸気中での水銀の放電により水銀原子を発光させる原理の水銀灯は、白熱灯と比べて高い発光効率を誇りその差は3倍以上にもなります。
また、白熱灯の5~6倍の寿命を持つことも水銀灯の強みです。
これらの強みを活用して日本では沢山の水銀灯が使われてきました。
しかし現在、私たちの周りから水銀灯の数は減りつつあります。
水銀灯(高圧水銀灯)は、2020年に採択された「水銀に関する水俣条約」により環境保全の観点から2021年から製造・輸出入が禁止になったからです。
水銀灯に使われている水銀である『金属水銀』は水俣病の原因となった塩化メチル水銀とは異なる物質ですが、金属水銀もまた人体にとって有毒であり、気化しやすいという特徴をもっているため健康に被害をもたらす危険性があります。
国内外で環境・健康面での懸念から水銀規制の動きが増進している現代では、水銀灯に替わってLED照明の使用が推進されています。
規制後も既存の水銀灯を使用し続けることは可能ですが、球切れの際に新たに水銀灯を入手することはできません。
水銀灯からLED照明への早めの切り替えをお勧めします。
☆照明をLEDに更新することで多くのメリットを得ることができます!
LEDは水銀フリーであることはもちろん、より高い発光効率によって節電・節約効果をもたらします。
なんとLEDには以下の多くのメリットもあります。
・温まるまで点灯に時間が掛かる水銀灯と比べて、LEDは瞬時点灯・瞬時再点灯ができる
・演色性(物の見え方)が優れている
・虫が好む光の波長を含んでいる水銀灯と比較して虫が寄りにくい
・水銀灯を超える長寿命
・青白い光が特徴の水銀灯と比較してLEDはムードに応じた色を選択することができる
もし事業所さまで水銀灯をLEDに更新する際は、法律に定められている『資格を有する廃棄物処理業者による適正な処理』に従って、専門家に頼んで処理を行ってください!
照明というみなさんの生活の一部から、地球と生き物にとってやさしい暮らしをスタートしてみませんか?