壁掛けエアコン工事の時、壁裏に下地材が無く石膏ボードに据付板を取り付ける際には、アンカーが必須ですよね。
皆さんの中には、ご自宅に額を飾るときなどにボードアンカーを使ったことのある方もいらっしゃるかもしれません。
下地材が無いところにビスを打ち込むと柔らかい石膏ボードが崩れ、エアコン落下の原因になってしまいます。
室内機はスリーブ穴を通して冷媒配管やドレンホース、電線で室外機と繋がっているので落下したときはブラーンと壁から吊り下がる形になるでしょう
しかし室内機の重さは平均10kg前後と重く、もし付近にいた場合は大ケガや死亡事故に繋がる可能性があります。
手抜き工事は言語道断!
エアコンを安定して壁に固定するために、ボードアンカーの選択は適切に行わなければいけません。
職人の皆さんはご存知の通り、ボードアンカーは沢山のメーカーから販売されています。
軽量物用や見た目が目立たないもの、施工性の良さを重視するものや、強度を重視するものなど様々な商品がありますよね。
エアコンのような重量物を取り付ける時に使われる石膏ボードアンカーの種類は主に3つあります。
今日はそれぞれの特徴や強度についてお話したいと思います。
@打ち込みタイプ
壁内で先端のカサが開くことで固定される仕組みです。
金属製で丈夫ですが、必要以上に締め込んでしまうことでアンカーがボードにめり込んだり崩れることがあります。
柔らかい石膏ボードに対して金属の力は強いので施工の際は適度な締め付けを心掛ける必要があります。
Aねじ込みタイプ
大きなネジ山で石膏ボードに食い込み固定する仕組みで、コストが安く速く楽に施工出来ることが特徴です。
デメリットとして、壁に空ける穴が大きいことと、樹脂製のため割れやすいことが挙げられます。
ねじ込みタイプは、エアコンのメーカーによっては据付説明書に使用禁止と明記されている場合があります。
Bトグラータイプ
打ち込みタイプと同じく壁内でカサが開き固定する仕組みです。
樹脂製なので、金属製アンカーと比べてボードを崩したりめりこんだりする恐れが少ないのが特徴です。
よって主要な3タイプのアンカーの強度ランキングは以下のようになると考えられます。
トグラーアンカー>金属製打ち込みタイプ>ねじ込みタイプ
※ねじ込みタイプは重量物であるエアコン工事ではおすすめしません。
ステージアのエアコン工事では、カサ式で安定して重量物を固定できるトグラーアンカーを主に使用しています!
安全な施工でエアコンの落下事故を防ぐために、それぞれのボードアンカーの特徴をとらえ、用途に応じた適切な製品を選びましょう!