エアコン工事で使う工具の紹介
今日は前回の電動工具紹介に引き続き、エアコン工事で使う工具の紹介を行っていきます!
作業車には様々な電気工事・エアコン工事に対応できる道具が揃っています。
一緒に見ていきましょう!
まずはこちら!
え...?カッター?もっとゴツゴツしたかっこいい工具じゃないの...?
いえ!カッターです!まずはカッターがなければ、作業の初めに段ボールやPPバンドで包装されている新品のエアコンは開封できませんからね!
なにより、エアコン工事では冷媒配管の保温材を切るためにカッターが必須です。
(保温材をカッターで切断する際には銅管を傷つけないように気をつけて作業を行う必要があります)
次はスケールです。メジャーのことです。
エアコンの室内機・室外機の据付寸法を測ったり冷媒配管のルートを決めるのに必須です。
タジマの5mのものを使っています。
次は水平器と鉛筆(マジックペン)です。エアコンの背板の据付の墨出しや配管の曲げ・切断位置のマーキングに必須です。
次はこちら!ようやく工具らしくなってきました。
電気工事士の魂!ストリッパーです。
これ一本で電線の被覆剥き・切断ができます。手軽に20cmまで長さを測ることができてオールマイティな一本です。電気工事士受験生にも好評!
電線の加工が終わったら冷媒配管を触っていきます!
チューブカッター(パイプカッター)で冷媒配管を切断します。
チューブカッターはサイズが小さいものほどブレが少なく仕上がるといわれていますが、大きいものは対応する銅管サイズも幅広く、ハンドルも大きく使いやすいと思います。
工具に限らず様々な仕事道具は、個人の細かなクセ、好みによって色々な選択肢があって面白いですね!
次はこちらです。
この道具は、見たことのある方は少ないのではないでしょうか?
この工具はフレアツールといって、冷媒配管をラッパ状に加工して冷媒ガスを漏らすことなく接続する [フレア加工] をする際に必要なものです。
2分、3分、4分、5分の配管サイズに対応しています。
右のはさみの部分にそれぞれ穴が空いているので配管サイズに応じた穴にセットし、筒の部分にインパクトドライバーを差して締めると、配管がフレア加工されます。
中心の尖った部分が回転して銅管のくちを広げラッパ状に加工します。
フレア加工された冷媒配管
このような手動のフレアツールもありますが何台も取り付けをするとなると手が疲れてしまうので、ドライバー対応のものをおすすめします。
また、冷媒配管にクランプをセットする電動型のフレアツールも便利で、愛用していらっしゃる職人さんも多いのではないでしょうか?
これはトルクレンチです。上が2分配管・下が3分配管用です。
これを使ってフレアナットを適正トルクまで締め、冷媒配管を接続します。
4分配管用のトルクレンチと、
5分配管用のトルクレンチも作業車には用意してあります。
2分3分用と比べると大きくて重いです。
フレアナットを締めるにはエアコン専用スパナや、
モンキーレンチを二丁掛けで使うこともあります。
上に写っているのは業務用エアコン工事で使う巨大モンキーです!
以上の道具を使って冷媒配管を接続する際には、フレア面にナイログという接着剤を塗ってガス漏れを防ぎます。
同じく冷媒ガスの漏えい防止剤では、オイルをスプレーする形のエアコンパル派の職人さんも多いと思います。
室内機を据え付ける際に便利なのがエアージャッキです。
仮据付で背板に引っ掛けている状態の室内機と背板の間にこれを挟んで作業スペースの確保に使います。
とくに左出し配管や隠蔽配管など狭く作業がしづらい場合に役立ちます!
モノタロウの販売ページをご紹介しておきます。
ニッパーは、インシュロック等を切るのに使います。
何度かブログでも登場したダクトカッターです。
配管化粧カバーの加工に使います。
ソケットレンチは室外機の足や、公団吊りボルトなどを締めるのに使います。
真空ポンプもエアコン工事ならではの道具ですね。
真空ポンプは作業の最後に冷媒配管内を真空にしてエアコンを使用可能な状態にする道具です。
マニホールドゲージを接続して気圧の変化を目視で確認します。
近年では、便利なデジタルゲージをお使いの職人さんも多いと思います!
電源についてですが、新築の物件など電気が通っていない現場で作業することも多いので、コンセントではなくバッテリー型を使うのが便利です。
ステージアの真空ポンプはとても重いのですがパッケージエアコンも真空引きすることができます!
真空引きを行ったら六角レンチを使っていよいよ室外機のバルブを開けます!
今日はエアコン工事の大まかな流れに沿って工具の紹介を行いました!
お楽しみいただけましたでしょうか?
次回は電気工事で使用する工具の紹介を行っていきます!
お楽しみに!