相模原市・集合住宅ベランダで室外機の騒音が響く!?~エアコン更新工事
この記事は、前記事「現場調査~室外機の騒音でお悩みのお客さま」の続編となっております。
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前回の調査・ご相談の結果、エアコン交換の工事を行うことが決まりました。
お客さまがもう騒音にわずらわされること無く快適に過ごしていただくため今日も作業を頑張ります!
道具の運搬・移動の際の騒音にも気をつけて丁寧に、安全に作業準備を始めていきます。
こちらが交換するエアコンの室内機です。
室外機です。前の記事で確かめた通り「ジー」という大きな異音が生じています。
エアコンの交換工事は既存の機器の取り外しから行います。
まずは室外機のポンプダウン作業によって冷媒ガスを室外機内に閉じ込め、室外機の取り外しを行います。
今回のお客さまのご自宅には小さいお子さまがいらっしゃるので、ビスの踏みつけ・誤飲などの事故を防ぐために、慎重に部品を目視しその都度確認しながら作業を行っていきます。
室外機の取り外しが完了したら次は室内機を取り外していきます。
配管を覆う化粧カバーを外して、手作業で配管を穴から出していきます。
室内機は上図のような金属の据え付け板に引っ掛かるようにして取り付けられています。
この背板を外して、新しいエアコン取り付けの準備は完了です。
こちらが新しいエアコン用の背板です。
適切な寸法を測り、ボードアンカーやビスを使って取り付けます。
背板の取り付けが完了したらストリッパーという工具を使って室内機と電線を接続していきます。
電線接続を行う基板周りの造りは各メーカー・種類によって異なるのでそれぞれコツが必要です。
電線の被覆を切るため、電気工事に必要不可欠な工具 [電気屋の命] がストリッパーです(笑)
↓基本的に使われている形のストリッパーです。
はさみの先が細くなっているので芯線の [のの字曲げ] が出来ることと電線の切断がこの一本で出来ることが特徴です。
オールマイティな点が時短に貢献するので電気工事士の実技試験でもこの形のものを使っている方が多いです。
↓職人さんによってはこのようなストリッパーをお使いの方もいらっしゃいますよね!
こちらはホチキスのように、ガチャンとハンドルを握るだけで瞬時に被覆剥きが出来るスグレモノです。車でいえばオートマ車?(笑)
値段は比較的高くなりますが、早く簡単に作業が行えるので便利です。
私は前記の、至ってシンプルなはさみ型のストリッパーを使っています。
シンプルゆえに自分の力加減が直接工具に伝わるので微妙な調整や細かい作業がやりやすいことと、資格試験の練習や本番を共にくぐり抜けてきたことで愛着があるんです(笑)
使い慣れた道具は、自分特有のちょっとした指の動きやクセなどに応えてくれるんですよね。
みなさんの大切な道具は、なんですか?
話は逸れましたが、電線の接続が完了したら室内機を背板に軽く引っ掛けて、配管接続の準備をします。
配管穴を使って外側から冷媒配管を送り込みます。
配管カバーのルートに配管を添わせます。
冷媒配管に使われている銅管はやわらかい金属なので、折れることがないように扱いは慎重に行います。
トルクレンチを使って室内機と、先端をフレア加工した冷媒配管を接続していきます。
結露を防ぐため接続部の保温は念入りに行います。
ドレンホースの保温も欠かせません。
配管化粧カバーを閉めたら室内機の施工は完了です!
いよいよ室外機側の作業に取り掛かっていきます。
配管化粧カバーが被らない箇所はこのようにキャンバステープの手巻きで配管保温材の保護をします。
電線と、フレア加工した冷媒配管を接続して…
アース線を接続していきます。
真空引きを行って室外機の施工も完了です!
試験運転も問題ありません。これで騒音問題も解決!
新しい室内機も素敵ですね!
最後に掃除機をかけて、ごみや部品の落下が無いか確認して作業終了です。